つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
ひとつだけただひとつだけ夜を見る

悲しみが始まるのはただ朝の後

カーテンを開けて覗き見る夜の街

切なさと美しさとで色を染め

ピアノの音打楽器だって教えられ

猫の尾を踏んでいるのは犬かしら
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