ナレーション魂。ナレーション熱/鏡文志
う人もいるでしょう。これが作品主体の考え方。
立川談志が言っていたのは、俺は立川談志という作品を演じている。志ん朝は落語という作品を演じていると。その違いでいうと、志ん朝というキャラに強烈な個性であり、語り手としてのオリジナルを求めても仕方ないと思ってるのです。志ん朝は古典をどう演じるかというそれまで多くの落語家が築き上げてきた土台の上で輝く人なのです。
私が熱心に追いかけていた表現者は、作品を見てくれじゃない。皆俺を見てくれだった気がする。
ウォルトディズニーや鳥山明が人気があったのは何故か? 彼らは俺を見てくれじゃない。作品を見てくれ。だから舞台裏を語る姿もあまりない。俺を見
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