つれづれと俳句(無季)/大町綾音
 
あたたかに日は暮れ夜は明けまた今日や

水仙の咲き誇る庭目の裏に

まだ遠き夜の奥処にかすむ月

下手くそなバイオリン奏でていた父よ

老人と言わずに済むなら総て釈し

御の字とこうべを垂れるはまさに神に

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