夜の海にて/六弦
 
こうして夜の海を見るのは

何年ぶりなんだろうか

誰もいない 夜の海の砂浜

昔は君と二人で 海ガメ作ったね

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上に寝転んで

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上で星を数えた

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上で君が笑う

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上のボクは

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の君の瞳の

その中の宇宙の 星たちの光の輝きがスキで

今日もボクは 誰もいない夜の海の砂浜に

君の好きな大きな海ガメを作るだろう


夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上の君が泣く

夜の海の砂浜の 海ガメの背中の上のボク
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