文学が救うべきものは、命ではなく物語である/鏡文志
 
分からない頭の中のゲームを楽しんでやっているのではないか? と言うこと。人間がホモサピエンスである以上、頭の中の遊びは辞められない。楽しく笑っているならいいけれど、そしてその遊びが周りの人を勇気づけたり、活気づけるような明るいものならいいけれど、やけに病的な頭の中の遊びで、どうやらインターネットを通じて、同じ共通する遊びを共有する仲間がいるらしいぞ。

父親はある時目を真っ赤にして、男の前に現れる。長時間のSNSの活用は目を赤らめる原因になる。それを指摘すると父親はこう語る。
「放射能のせいである」
と。放射能は3.11で地震により原発から海へと漏れ、魚も食べづらくなり、今も空気中に漂って
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