ポエム/201
 
夢の中
僕はアルファベットの羅列で喋る
君は歌う
まだ言葉も無かった頃からの歌を

つまり世界は
ひとつの那由多
不幸な有限の中で
幸せな理想を描いている

春が連れてきた神なのか
神が連れてきた春なのか
風は教えようともしない
そよそよ笑いながら

落ちた影を拾うと
振り向いた君の横顔
それがあれば
私は安直に当番表を捲る

水平線を何本も引いて
太陽が幾つ沈んでも
月が幾つ昇っても構わないように
あるいは星が降るように

虫たちが
美しい砂の海からやって来て
そこに咲く千年樹の花の蜜の味を
噂する

分かってる
ズボンにシャツをインするか
そんな話の方が
この春の日溜まりには似合うことも

私はそこら辺の小石を並べて
金を象る
君はエクセルを眺めながら
頭の中でたんぽぽの綿毛を撫でてる

美しいね
うつくしいね
何もかも
本当のことだ
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