砂の城の考察 #2/まーつん
や解釈の段階で過ちを犯してしまう受け手の側にあるのではないか。「汝の敵を愛せよ」と言われて、それを実行できる人間がどれだけいるというのか。
宇多田ヒカルは「桜流し」という曲の中で、「Everybody finds love in the end」と歌っている。全ての疑問の答えとなり得る何かが「愛」であるのなら、「愛」を「真理」に置き換えてもいいだろう。そしてもし、「真理に辿りつく道」があるとして、総ての人間が、意識的に、あるいは無意識にの違いはあるとしても、その道を歩いているとしたら、その歩みを進めるのに言葉はどれほどの助けになるのだろうか、と思うことがある。
「汝の敵を愛せよ」とい
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