お弔い/201
がある。
人間の言葉を喋るのが恥ずかしい。
帰る道中、自分の住処に彼女がいなければどんなに良いか、考えた。逃げてくれれば、里に戻ってくれていたら、自分を待っていなかったら、これまでと同じように平穏で単調な日常が戻ってくる。こんなに胸が痛くて、悲しくて、惨めな気持ちにならない。
しかし、そこに子供はいた。地べたに丸くなって眠っている。
はあ、と思わずため息がこぼれた。このままでは、まるで花葬のようになってしまう。それほどひどい花の降り方だ。明日には、晴れるだろうけれど。持っていた水の入った器をそばに置き、眠っている人間の子供を抱き寄せる。
本当に疲れ切っているのか、しば
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