闇夜に吹く風/栗栖真理亜
 
哀しみの連鎖が僕の身体を締め付ける
絡み付く鉄の感触が僕の精神を徐々に冷たく冷やしてゆく

あぁ、何を言ったって無駄なコトさ
弁解の余地は箪笥の隙間ほど残されていやしない
ふたりの間に吹く隙間風だけが空気を縫うように流れていくけど
何もかも壊れて元通りになんかなるはずがない

崩れたバズルのカケラを拾い集めよう
ヒントのない答えを探し求めて
果てしない迷路の先にある光を手のひらに集めて
優しかった自分へと脱皮しよう
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