花/201
 
どう、と手(と人間が呼ぶであろうところだ)をかざして制しながら、怒りで目を輝かせる子供に復唱する。
自分が怒らせたのだ。
きっと、来たくて来たんじゃないと思っていたことが、間違っているから。

子供のかんしゃくは治まらない様子だったが、他の物に当たるようなこともしなかった。
黙って足元の白い花のかたまりを眺めている。その肩にも、髪にも、同じ物が積もって、その内全部が白く染まってしまいそうだ。

「帰らない」

どうしたものか、これは見た目に分からないだけだ。
供物である。

「帰らない」

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