たそがれ/本田憲嵩
 
夕景、
日ようび、
電信塔は、
今日、という休日を、
あるいは、平日の日々を経た、
この一週間、
を、ほぼ締めくくるように、
この赤い夕陽のなか、
きわめて、
黒い、
きわめてシンプルな、
一枚の、
影絵、
と、
なっている、
あるいは、
おそらくは、さほど変わり映えしない、
単調な日々、
を、
また迎え入れるために、
きっと必要な、
ほんのひとときの、
ほんの一息の、
翳り、
みたいな、


だれそかれ、だれそかれ、


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