終わらない世界II/栗栖真理亜
 
もし、終らない世界があったとしたら
君とずっと一緒にいたい
どんなに暗い世界でもいい
きっと、君といれば明るくなるから

夢と現(うつつ)とが一体(ひとつ)となって
僕らを包み込んでゆくよ
ほら

僕らは新しい未来に到達したんだ
ふたりの出逢いは偶然ではなかったんだね

あの時、僕と君とが見つめ合わなかったら
世界は少しも変わらなかったかも知れない
お互いの生活のなかで雑音にまみれ
優しさを見失ってしまっていたかも知れない

嗚呼、そうだ
きっとそうだよ

だって、君の瞳で僕は生まれ変わったのだもの
君の瞳の奥にある太陽を僕は盗み見てしまったのだもの

僕の眼は潰れて他のモノが全く見えなくなってしまったけれど
その代わり僕はたったひとつ
かけがえのない光を手に入れたんだ
君という光を

僕はたったひとつの大切な光を手放したくない
たとえ、どんなことがあっても

君を守る為に僕は生まれて来たんだよ
だから歩んで行こう
二人で・・・
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