君のいない夜には/栗栖真理亜
 
君がいない夜には聖空(そら)に願いを託すの
イルミネーションで煌めく街は
嬉しそうに夜を照らすけれど
私のココロは誰かの温もり探して
ポッカリ穴が開いたまま

嗚呼、君の顔を想い浮かべては愛しく想うのに
君の元へとすぐにでも飛んで行きたいのに
臆病な私は暖房の前で体を縮こませながら座っているだけ
暖風に煽られカサカサに乾いた幻が
無惨にも私の目の前にぶら下がっているよ

今夜だけは
そう、今夜だけは
哀しい言い訳も何もかも置き去りにして
君に逢いに行く
夢の続きをみよう
煌めく聖夜に想いを描くように愛を描こう

いつかきっと願いが叶うコトを信じて
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