詩想、自我なるもの/
ひだかたけし
ばしに飛ばし千切れさせ
なかなか困難な道行きとて
人影も絶え息も絶え絶え
時の陥没スルその瞬間、
すっと肉身から離れ
何処までも拡がる意識に 、
裸木の群れ灰の雲
さざめき包み込む
内なる宇宙思考振動の
大きな巨きな眩めき在り
☆
鏡の脳髄、活性化され
鈴鳴り思考するもの、
自らの宇宙を映し出す
この外界からの感覚享受を超えたもの、
只々内から現れ自らを創り出し 、
草笛奏でながら「私である」を響かせる
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