どうせすべては塵になるから/ホロウ・シカエルボク
聞こえるかもしれないけれど、俺は駄作を書いたことはない、俺が書くべきことなんて書き始めた時からずっと一緒だからだ、つまり俺はなんの為に自分がそれをやっているのかきちんと理解してたってことさ―言語化しようと思ったことは一度もないけれどね、もしかしたら、最初の一行がある程度の説明にはなっているかもしれないね、コーヒーの苦みは気分を穏やかにさせた、今から書き始めても良かったがもう少し置くことにした、ある程度焦らした方が回転力は上がる、無理矢理に上げるよりも、それが生まれやすい状況を作る方がはるかに簡単だ、ソファーに身体を沈めて本の続きを読んだ、じわじわと粘度の高い溶岩のようにその日産まれたがっているもの
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