雨の後/
たもつ
備考欄にも雨が降った
何も書くことなく
予報は外れ続けた
学校のわたしたちは
産声をあげてからずっと
泣いてばかりだったわたしたちは
笑うことを学んだ
人の背中を見るのが
好きだから
朝の呼吸はいつしか
黙ってするようになった
雨が止んでも
生きているのだと
ただぼんやりと
信じ続けた
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