「強さ」の研究/室町 礼
かし、
今わたしが直面している2000年以後のサヨクリベラル
の欺瞞性と凶暴性を
この二人の対談が補助線となって理解する助けに
なるのではないかと直感的に思い直し
生まれてはじめて、イヤイヤながら
(穢らしいものを扱うような手つきで)
貸出しの手続きをとった。
共著本によれば、
高橋源一郎と辻信一は「弱さの研究」という共同
作業をはじめたのだという。
帯にはこうある。
「弱さ」の中に効率至上主義でない新しい社会の
可能性を探ってみたい。
いや、現在でも社会は結構非効率ですよ。
むしろ効率至上主義とはほど遠い社会だと思うけどね。
スーパーのレジで並んでいても、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)