短歌になりたくてなれなかったゾンビのような/言葉の/死骸たち或いは/詩になり損ねた/死ぬに死ねない/.../
TAT
木の床に五指を支えろ
親指で力を受けて
人差し指が方向を定め
中指が力を蓄え
薬指の長姉は勤め先で恋に落ちる
小指は
パチパチと燃え続ける炎に怯えている
その刹那
猫の引っ掻き傷のように
南から西に今
流れてった流星はなんだ
ローレライ
あれは銀河だ
ローレライ
あれが勇者だ
戻る
編
削
Point
(3)