悪夢は私を感光しない/由比良 倖
 

それはただのミックスジュースだったのだけど、
形を失った果物に、また世界は混乱した、
それで笑ったんだ、
私は世界から切り離されていった、
それは単純な言葉によって、記述できないから、

私は世界を見たけど、
見ても、見ている私などいない、
世界は私を見ない、
夜は全てを消していき、全ては夜に優しく消えた、
夜へと言葉をかけられる「私」に、
存在が単純なひとつになりかける。

私は昼に立っていた、
笑わなかった、変な奴だと言われた、
ノイローゼって倒れるものなんですね、
(ただ在れば在るだけの世界それだけですよ)、
栄養失調でしょう(先生、栄養を
あなたは
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