自称詩人が増殖する/花形新次
 
大体四月から五月にかけて
自称詩人が増殖する
それは新しい生活に馴染めずに
兎に角今より他の場所へとの思いを強くした
所謂社会不適合者が
逃げ道として自称詩人界に
なだれ込んで来るからだ
しかし自称詩人になったところで
何にも変わりはしないし
ダメ人間はダメ人間のままなので
いよいよ絶望し
京浜急行特別快速に飛び込んだりするので
大変迷惑だったりする

今年ももうじき
その季節がやって来るが
防ぐ手だてはなく
ただただ指を咥えて
見ているしかない







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