月夜の晩に/鏡文志
私の詩は、土です。
砂利のような濁りの中に、とても自然でしなやかな手触りがあります。
?私の声は、土です。それを音にして現します。
?私の心は、砂です。荒れ狂う海を漂い、粉々に打ち砕かれて、今、ここにいます。
?私に必要なものは、水です。石のような骨身を優しく撫で、その喉を潤すからです。
?私のうたは、羽根です。飛んで行きたいと思うところは、月です。満月です。夕月夜です。三日月です。
?私に足りないものは、愛です。?私の好きなものは、人の手です。その平の温もりや、肌触りが、好きです。?
カーテンのレースを開けて、覗き込むのは、星空です。?
今夜、逢いに行きませんか? 月夜の晩に
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