スプリング・カイト/
ひだかたけし
滑走していく冬の夕空を
概念が凪いで金魚と泳いでる
熱の籠もった長靴下、
そろそろ君ともお別れだ
糸が引き千切れた
正月凧、
風に流され遠く
とほくすきとほりいき
春へと 遠くから
次第に近づく地平に消え
やがて 、また
生き生きと色付き
カイトと云う名の概念となり
溢れ出し掬い取られ泳ぎ出す
離陸する季節の夕景を
金魚と共に森羅万象の芽吹きに乗り
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