メモ(ぶつかりおばさん)/はるな
 

詩を書きやめたひとはなぜだろう、書き終わってしまったのかな、それとも、長く書いている途中なのかな。
愉快な詩を書きたいと思うけど私の心根は割と暗く、精々熊が転がったりナッツ・ケーキが焼きあがったりするくらいしか、いいことがない。
あとはビルが倒れたり風が吹いたり不本意に濡れたりあるいは乾いたりして、みんなどっか行っちゃう詩だ。花が咲けば枯れるのを憂いてるし、雨降りにはどこにも行けないとか言い、かといって晴れれば晴れたとか言って絶望する始末。愉快な、人が読み始めたらニヤニヤわらって、二段落目にはげらげら笑って、三段落目には呼吸困難になって、読み終わるころには酸欠でゲロ吐くみたいな詩になりたい
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