蒼き竜の楽園/栗栖真理亜
 
世の中はこなごなに砕けるだろう
僕たちはそらコレでお終いになる
きっとそれも?お笑い?になるのかな?

もう涙も枯れ果てた
僕は泣かない
枯れた大地を見下ろすけれど渇いた心には砂嵐すら吹き荒れない
どこまでも続く地平線に向かって大声で叫んだって誰も応えてはくれないのさ

あの日笑ったことも手をつないだこともすべて蜃気楼の中へ消えて
ただ哀しみだけがパンドラの箱の中に残った
口の中に残るにがい憎しみを噛み締めながら

ヒトはしょせんヒトを傷つけることしか学ばない
優しさという仮面をかぶりながらも平気で相手を罵り唾を吐きかける

一体全体白く濁った目には何が映るっていうんだろう?
空洞の仮面の裏にはなにがあるっていうんだろう?

それが知りたい
そう、宙に浮いた言葉を手がかりに
人間の真の姿をこの青き竜の支配する果てしない楽園で
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