貧乏/鏡文志
 
足りないということは、あるもので補うということ
そのための創意工夫をするということ
不満があるということは、満足までの道のりの楽しさがあるということ
不満なき人生は、虚しい 道のりなき人生は悲しい
待つこと 待つことなきこと
耐えること 耐えることをしなきこと
心にぽっかり雨が降る 欠乏ありて歌も出る 詩情も湧く
貧乏は、この豊かな失うものなき国において最高に贅沢だ
一人語りをする すれば一人漫談になる 想像力が豊かになり、真の落語家になる
他人は答えてくれぬ だから自分の頭で話す 頭で話しているうちに、遂に他人が自分の頭で話し出す
耳鳴りがする 幻聴さえする 頭狂いと言われて
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