夜明け前/
花形新次
ふと気がつくと
明日になっている
あっという間に
夜が明ける
振り向くと
今日だった昨日はもう
消えかかっている
身体のずっと奥にある何かだけが
従順に時間の絶対性を受け入れている
みんなが老いてしまった
その後でも
僕らはまだ希望などと
口走ることが出来るのだろうか
夜が明ける前に
やらなければならないことが
あるのならば
教えて欲しい
残された時間は
ほんの少しなのだから
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