幻身についての序論/
森 真察人
にほかならない
相容(あいい)れぬ僕の網膜の鏡像=平面系と僕の網膜にうつされた僕の網膜の像=曲面系とは非常なエネルギーを含み螺旋状(らせんじょう)に上昇あるいは傾斜しそれらの?捩れ?は少女のかたちを取る、たとえば
細心の空から無数の赤や黄のちいさな紙片とともに少女がうつぶせに倒れてくる、少女の右手が僕の右手に重なる??網膜も精神も役割を終えた、かの把えがたいあまりに連続的な=なめらかな熱が交じる時間を、観(かん)ずること
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