NWSF怪畸幻想譚 斬魔屋カンテラ!!『逆襲の汚穢河童』中・後篇/?任勇梓 Takatoh Yuji
ある。
【?】
大?屋。安保さん「テオくんに傳へてくれる? あのボンド・スクーターは特殊シリコン仕上げなので、大概の汚れは一拭きで落ちる」じ「奴、氣にしてたもんなあ。マシンのしよつぱなの仕事が下水探索ではねえ」カッちやん「今日は何処のブランドの、つー事はないけど、紹興酒。燗つけてあるから、各自氷砂糖を入れた、グラスに注いで」安保「つまみは」カッちやん「胡麻団子、用意したんだけど」じ「躰があつたまるねえ」
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〈汚される汚すと云ふは御靈ミタマより穢れきつたる次元と違ふ 平手みき〉
由香梨はすやすや眠つてゐる頃だ。それともゲームでもやつてゐるのかな? 父親代はりの杵塚、彼女の勇氣のお蔭で、事件は解決したも同然、とカンテラから云はれ、「いやあ」と頭をぽりぽり。自分、何もやつてないつスよ。親はなくとも子は育つ…。
お仕舞ひ。アデュー!
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