詩想、夕べ窓辺にて/ひだかたけし
呼んでいる呼ばれている
誘い出されしまう憧れに
空のエメラルドグリーン
すぅうとひろがり意識の中
薄くけれど確かに染め抜かれ
わたしの還りを待っている
とてもとほい処に吸い込まれ
とてもちかい所を吸い込んで
夕べ窓辺にエメラルドグリーン
内に外に呼び戻されて呼び込んで
それはただただ境にあるみたい
わたしはわたしの内の外の
境を消してうっすら淡く
私の許へと戻ろうと
とほくちかく
ただただひろがる
向こう此方の
夕べの際の空無の色彩
仰ぎ染め抜き染め抜かれ
私がわたしを
捉え移り変わる迄
しっかり意識を保ち
眼差す思考育てれば
夕べ窓辺で呼応して
崩れ落ちていく
今や際の空無すら
視界いっぱいに渦を巻き
昔歳の懐かしみ 只々
沢山の想い出を遡行し切り
記憶の奥の億 秘められしもの
エメラルドグリーンに去来して
たしかな輝きをはなちながら
ほのかな響きすら聴こえてくる
わたしが私であること言霊の響
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