1月の日記/由比良 倖
な一節から抜き出した言葉を短縮したものだ。シルヴィア・プラスの言葉の中で、一番有名な一節かもしれない。“I took a deep breath and listened to the old brag of my heart. I am, I am, I am.”(直訳すれば「私は深呼吸をして、心の中の古い自慢に耳を傾けた。私は、私は、私は。」)という言葉。(「自慢」は「虚栄心」と訳した方が、日本語としては意味が通りやすいのかもしれないけれど、それはともかくとして。)
全然ポジティブな言葉ではなく、寧ろ辛い言葉でさえあるんだけど、シルヴィア・プラスが自殺するまで、一生抱き続けた心の揺れを象徴
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