1月の日記/由比良 倖
って、雨はまた雪に変わって、、、というようなサイクルを考えるだけで、妙に感動的になったり、そんなことはみんなただの徒労の繰り返しだと感じたりする。全てはただ同じところをぐるぐる回り続けてるだけだと感じる。出口が無い。
この瞬間、僕が完璧に自由であるという感覚が、寧ろ僕を完璧に不自由にしているような気がする。選択肢が無限にあると、何ひとつ選択出来ない。しかもひとつひとつの選択肢が全て曖昧にしか見えない。
僕という存在はいろいろな感覚のただの総体じゃないと思うし、そしてそう思うことも含めて、思考することだけが僕の実在を保証するものではないと思う。楽しいことは無意味だし、無意味なことは楽しい。意
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