1月の日記/由比良 倖
象徴している言葉でもあると思う。単にエゴイスティックな言葉のようだけど、同時に、人が持つ脆さや悲しみを表す言葉でもあると思う。弱さと自己嫌悪。僕はまるで達観しているみたいな気分になることが多い。だから、自分が弱くて脆くて孤独で、悲しみを抱いた人間であることを、いつも覚えていたい。少し大きめのゴシック体で刻印された「IamIamIam」をいつも身に付けていたい。自分が人間であることを忘れないために。
……でもまた、人間であることは時に、本当に、本当に、本当に嫌なことかもしれない。
人を許せる人になりたい。でも、自分に危害を加える人を許し続けることが出来るだろうか? 無意識に無頓着に僕を傷付け
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