NWSF傳畸ロマン 斬魔屋カンテラ!!『生きてゐた小ノストラダムス』?/?任勇梓 Takatoh Yuji
」カン「もう当分は蘇生出來まい。尠なくとも、俺の八卦にはさう出てゐる- いつ迄持つかは、まあ『その時』にでも考へやうよ」
安保さんはスポーツ新聞で、じろさんの快勝ぶりを見た、と云ふ。「武道家としてのあんたは、俺、知らんもんなあ。長い付き合ひだけど」じ「いや、今度ばかりは負けたかつたよ。流石の俺も」安「田所さんとやらも、呼べばよかつたのに。角打ちでもすりや氣が紛れるだらう?」じ「…まあ、一時代が終はつた、つー事さ」安「一時代、ねえ」カッちやん「まあまあ、今日は綺麗どころがお二人もゐる事だし、しけた話はやめにしませう、皆さん!」澄江さんはそんな面々を眺めて、たゞにこにこしてゐるだけであつた。
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〈滿ち欠けと云ふ月の性サガ寒卵 涙次〉
おあとがよろしいやうで。また。
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