なごり雪のような雪が舞う真冬のとある日曜日/山人
のだ。
昨年の今頃、妻と善光寺に行った記録があり、今年も行くこととした。相変わらず私は運転手を避け、助手席に座るといういつものパターンだが、それについては妻も私も異論はないのだ。それぞれが定位置にただ収まり、運転する者、傍で何か言う者、といった風なひとつのスケッチのようなものである。
県境を過ぎると長野県栄村となり、入ってすぐのところに道の駅がある。サーモス水筒二本の中にそれぞれコーヒーが入れてあり、それを飲みながらここまで来たから利尿作用の為かトイレが近くなる。トイレでは清掃員の女性が掃除をしていた。ごく一般的な安い中古車の私たち夫婦や、五百万円くらいの新車に乗った夫婦などいろいろな人々
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