雲の思考、声のうた/
ひだかたけし
る
とほい浜辺の水際に 今だぼっと佇む人も居て
孤立の寂しき夢想の声の喚き散らされながら
それでももっと奥にいけばいくほどに
名なき裸形の独り人の内なる宇宙に
雲の流れ雲の絶えざる雨降りしきり
無限の青い波紋の拡がりうねる打刻から
意志の営みの所産、
立ち上がるイメージの綴れ織り
巻き込む人の内から溢れ出し
直に観入られ 、
掬い取られ巻き込み生かされ
言の葉散らし 悉く善き声となり響き渡る
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