わたしに語りかける夢の話し/洗貝新
 

 一度とりとめもなく書き込んでみようと思った。散文詩と言えるものなのか独白詩と言えるものなのか、掴み所のない読み物として、もちろんあとで推敲することもなく、かといって顕かな誤字が有れば手直しもするのだが、曖昧に飛び出した可笑しな表現はそのままにしておこうと思う。 ともかくこのまま書き込んでいけば散文調子で独白詩になることは間違いないので、断っておくがこれは自身のためでもあり、読み手を意識してはいないとも言い切れないのである。 
何を考えるのでもなく構想もなく取り敢えず書いていくという。 このような意識の薄い書き物は読み手からしてみれば至極迷惑なのである。 例えばきみが昨晩にみた夢物語を、まる
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