生活について/
はるな
扉のようなものを押して
外のようなところに出る
人のようなものに当たり
痛みのようなものを得る
そのようにして日を過し
泡のような疲れのなかで
死のようなものを思っている
死のようなもののなかにある
正しくもなく強くもない生活
優しくもなくかといって愚かでもなく
愛のようなもののなかで存在する生活
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