脱走前の人生振り返り。俺の4大格。爆笑問題、こち亀、ビーチボーイズ、小林よしのり/鏡文志
 
さんはこんなことをやった。両さんはあんなことを言っていた」
自分の自己顕示欲を満足させるために他人に語らせるが如く、秋本先生は色々な技を作品内で仕掛けていく。ところがこのやり方と対照的なのが、小林さんだ。
「俺はこうだ。俺はこう思う」
自分の名前と看板を前面に出し、矢面に立って表現し続けるその姿に逃げの姿はない。
俺はこれを読んで面くらい、このやり方と直接性を謙虚な姿勢でないといまだに遠ざけてしまうところがある。やはりバカボンのパパならバカボンのパパに投影して赤塚先生が語るように、直接性を避けていくやり方がクリエイターとしては好ましい。しかし、コロナ以降は他に特別読みたいものもなかったので
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