人格と世界観10・直観的思考と詩心?/ひだかたけし
らである。
人間は誰でも、たとえどんなに自分を枠にはめて感じていても、またどんな数千の事柄に依存していようとも、倫理目標と倫理方向を自分で選ぶことができる。
その際の選択基準は、人間の内部で理念となって現れる。
人間は、自分自身が生み出す理念の力で働くことができる。
自然全体の中での諸過程は、一人ひとりの人間個性の内部では、理念となって生じる。
だからその意味では、人間自身が創造者なのである。
創造する理念が、すべての人格の上に生きて働いているのだから。
私の内部には、自然がすべてを創造するときの作用力が個的な仕方で生きている。
自分の中にこの作用力を見出せない限り、人間は、ち
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