人格と世界観10・直観的思考と詩心?/ひだかたけし
、ちょうど地の霊に向き合ったときのファウストのように、この作用力に向き合うしかない。
この作用力は常に人間にこう呼びかけている―
「お前はお前の理解する霊に似ているだけで、私に似ているわけではない」。
深奥の内面生活を直観したとき初めて、自分のことを次のように語る地の霊を呼び出すことができるのである。―
生命の横溢と行為の嵐の中で
私は昇ったり降りたり
行ったり来たりする。
誕生と墓場
永遠の海
打ち寄せる波
灼熱する生命
私は時間の織機に向かい、
その立てる音を聞きながら
神の生きた衣裳を織る。
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