詩暦経歴振り返り/鏡文志
 
三日前に二回目の脱走をした。
歌舞伎町に逃げれば、貧乏人を拾ってくれるんじゃないかと思ったんだ。ゲイバーあたりで働きたいと思った。自分はルックスに自信がある。可愛がってもらえそうな予感がした。
今回は持参した物品がわずかにしか売れず電車賃が出せないことがわかったため、諦めて交番に声をかけ、帰ることにした。逃げた経緯に関しては、その数日前にファミレスにて事業所管理者の胸の鎖骨をふざけて触り、騒がれて、強制入院を怖れ、今のうちに逃げようとした早とちりからだった。しかし、来月の診察では診察で強引に強制入院を勧められ入院している可能性もある。その際はまたネット詩ともしばしのお別れということだ。
作業
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