燐光/川崎都市狼 Toshiro Kawasaki
 
燐光を見た
どちらかと云へば
アレッホ・カルペンティエエルの中で
熱されたディキシーランドのやうなジャズ
D.W.ライト氏が持ち上げた
ヘイデン・カルースの隠遁
とは一歩二歩違ふ

燐光を見た
全てが間違つてゐる
自死を許容した哲學者
容易に世紀末を思ふ事は
文藝として罷りならぬ
それがもしも
容易に過ぎるのならば

アルコホル中毒へと
多くのアメリカ人が傾斜してゐる
何が世界の警察官だ

僕は叛・アメリカである
汎・アメリカを目論んだ
理論家に
燐光でマーキングする
雄猫の如くに

嗚呼、The Clashの最期?
(ゲバラ焼き肉のたれ・笑)
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