LET THERE BE MORE LIGHT。 ──光の詩学/神学的自我論の試み/田中宏輔
ル}や作品の構成のことであろうが、『失われた時を求めて』には、「文体とは、この世界がわれわれ各人にいかに見えるかというその見えかたの質的相違を啓示すること、芸術が存在しなければ各人の永遠の秘密におわってしまうであろうその相違を啓示することなのである」(第七篇・見出された時、井上究一郎訳)と書いている。また、ワイルドは、「あらゆる藝術の真の条件とは、スタイルなのであ」(『嘘言の衰頽)』西村孝次訳)り、「スタイルのないところに藝術はない」(『藝術家としての批評家』第一部、西村孝次訳)と述べており、ジイドは、「作品の構成こそ最も重要なものであり、この構成が欠けているために、今日の大部分の藝術作品が失敗し
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