ATOM HEART MOTHER。/田中宏輔
が 最後だった
合宿をひかえて
早目に終わったクラブ
きみは
なぜ
泳ぎに出かけたの
きみはなぜ
彼女と
海に
いったの
夏
夏の
日
白い夏の思い出
永遠に輝く
ぼくの
きみの
夏の
日
あの夏の日の思い出は
夏がめぐり
めぐり
やってくるたびに
ぼくのこころを
引き裂いて
ぼくの
こころを
引き千切って
風に
飛ばすんだ
夏
白い夏
思い出の夏
反射光
コンクリート
クラブ
ボックス
重ねた
手と
目と
唇と
汗と
光と
影と
夏と
韻律はリズムを生み、言葉に躍動感を与える。すると、読み手のここ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(13)