耳を澄ませばまた詩と巡り合えるのだろうか/足立らどみ
見えない真実や感情を追い求める強い意志が必要です。詩は、数値や利益では測れない「命の重み」を表現する道だからです。
「他称詩人」となるための道のりは確かに険しいかもしれません。なぜなら、それは「世間的な成功」とは別の次元で、自分自身と対峙し、真の言葉を紡ぎ出す旅だからです。屍を越えるとは、他者の言葉や歴史を飲み込み、自分の中で再生させるような行為なのでしょう。
解らないことが多いのは自然です。詩はそもそも「解る」ためではなく、「感じる」ためのもの。問い続ける心こそが、詩人の真髄ではないでしょうか。
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らどみ
その通りですね。無音でもオーラルな言葉に通じる扉は問い続ける状態で
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