純朴だったわたくしのシェアハウス巡礼記/おまる
 
し、このときに抱いた印象がその後、
必要以上に悪化することになろうとは思いもよらなんだ。
何と、経済的な余裕があるにもかかわらず、申し込んだシェアハウス物件、
すべてが却下(審査落ち)されたのである。

理由については、いや〜…という感じでお茶を濁されたが。
今にして思えば、相談したその地場の態度が妙だったのだ。
ビビる大木みたいな、色黒の、若い男だったのだけど、
(不動産屋独特のあの)終始、目が笑ってない表情、ひとことでいうと「冷笑」

その目の奥には「弱者男性」差別と密接に結びついた思想が
秘められているように思われた。

これじゃあ不動産業界は、ステルスな出入国管理当局みたいなものであるよな、と。
数日、ムカつきが止まらなかったな。

東京の生活そのものが、昔と比べて身軽さを失っているようである。
やっぱり一等よいのは、住んでいる街/町で、知り合いを作って、
相互扶助ネットワークを構築することなのだろう。

ここを離れたくないなあ、っていう、感覚を大切に。

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