純朴だったわたくしのシェアハウス巡礼記/おまる
 
あれは、何年前の話だろうか。コロナ過の直前あたり、
シェアハウスに住めないものか?と考えていた。
理想を言えば、引っ越さずに、その時に住んでいた部屋に誰かがわたしと一緒に
住んでくれれば最高だったが、当時の住環境は決して良いものではなかったので、
そのような期待は非現実的なものに思えた。

わたしはまず働場の近くにあるシェアハウスを探してみることにした。
富ヶ谷や代々木上原~代々木八幡あたりを重点的に調査した。
なんとなく柄の悪いにーちゃんたちが屯するイメージだけが
先行していたが、当地を散策し、地場を訪ね廻っているうちに、
むしろ”お高くとまる”印象を受けた。

しかし、
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