首曳きの唄/栗栖真理亜
一気に貫いた。
「――――――――〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
彼女の素っ頓狂な悲鳴が夕闇を染めゆく公園に響いた。
僕のほうはただ無我夢中で、彼女を侵食してゆく。
彼女を侵食しながら、満ちては引いてゆく快楽の波が僕の身体中を支配し始めた。
僕は白い闇が訪れるまで、温いぬかるみに徐々に嵌っていく感覚となって、 次第に彼女に溺れていった。
コトを終えてから、僕はズボンをずり上げ、チャックとベルトを締めた。
僕の背後で彼女がすすり泣きしながら、一生懸命、破れて散り散りになった自分の服を掻き集めている音が聞こえる。
僕は空を見上げた。
空はすっかり夕闇に包まれていて、遠
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