首曳きの唄/
栗栖真理亜
で新たな情報が見つかるわけでもなかった。
もしかすると、垣ノ内や万里子に聞けばわかるかもしれんが・・・。
ほら、聞こえるだろう?彼らの笑い声が。
「ふふふふふ・・・・」
「くくくくく・・・・・」
「ははははははは!!!!」
今日も彼らの笑い声が暮れかかった秋空にでこだましている。
近藤の十回忌を祝して。
この街はこうやって現在も救われぬ霊魂が辺りを彷徨っているのであった。
完
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