弔辞台本原稿 長男へ/鏡文志
ったとしてもそれをやることは父親として当然の権利であり、問題への対処は他の専門家に求めるべきである。そう考えたからに他ありません。過酷な暴力を受けている息子が精神的困窮状態にあった時、その原因を作った人間がするべきことはヨガ道場へ連れて行ったり精神病院へ連れて行ったり、態々お金や時間を費やしてやることでしょうか? 父親は子供は親のものである以上、親のいうことに徹底して服従させ、しないのなら殺してもいいと私たち兄弟に対し、態度で示しました。そして私が父親の言う意見に合わせるのを見ると、後で自分がないやつだと軽蔑の言葉を浴びせました。そして私が学校で嫌なことをしてくる同級生の歯を鉛筆で刺すと、教師は問
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)